「予防知財」で経営に差を付ける

知的財産権

知財リスクは最大のリスク

著作権や特許などの知的財産権侵害は、いまや企業にとって最大級のレピュテーションリスクになってしまいました。何より、社会一般からの「パクリ」や「盗用」に対する視線がかつて無く厳しいものになっています。もし侵害を起こしたとなれば、賠償金など金銭的損害だけでなく、その後の長きに渡って様々な問題を招きかねません。

いったん事が起これば、問題のありかに気付くのは簡単です。しかし、それでは遅すぎるのが21世紀という時代の恐ろしさです。

「じゃあ、どうすればいいんだよ!?」

そう思いますよね。
…実は、解決のヒントは目の前にあります。どんな事件も、ある日突然起きる訳ではありません。事件の原因は企業活動に内包されているのですから、その前兆はどこかに出ているはずです。

中世ヨーロッパの格言に、「家に火が付いてから消し止める者よりも、火が付かないように見回る者を讃えよ」というものがあります。

会社を守るのもまた、絶え間ない、地味な見回り活動です。知財リスクが現実化する前にしっかり発見し、予防・回避すること。火が付いてから颯爽と駆けつけるカッコいいファイアファイターは子どもたちの憧れですが、もしあなたが経営者なら、見回りを仕組み化し、間断なく社員たちに注意を喚起することで、戸締まり用心火の用心を達成するほうが大事な仕事です。

見えているのに、見えていない

単なる不注意で見落とされた前兆が種火となり、正常性バイアスや事なかれ主義が油を注ぎ燃え広がるのが、知的財産権侵害の正体と言えましょう。であれば、知財リスクの前兆を「見えているのに見えていない」状態からしっかり汲み取り、「見えているけど見なかったことにする」事なかれ主義を排除することで、心置きなくビジネスを進めることができるでしょう。

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